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「患者」と「障害者」のはざまで――精神障害者の権利が宙に浮く日本の構造的死角

精神障害のある人の日常の風景 布団の中で目を開けたまま、30分が過ぎる。起き上がる理由を頭の中で探す。通院日でなければ、誰とも約束がない。ヘルパーが来る日でもない。「今日も一日、自分で自分をなんとかしなければならない」――精神障害を抱えて地域で暮らす人の朝は、そんなふうに始まることがある。 この「日常の重さ」を、日本の福祉制度はどこまで受け止められているだろうか。精神障害のある人は、医療の世界では […]

災害時、障害のある人の情報はどこにあるか——個別避難計画とデータ連携の「現在地」を考える

あの日、名簿はあったのに——届かなかった支援 大きな地震が起きたとき、避難所に誰が来ていないかを把握できる自治体は、いったいどれくらいあるだろうか。 2011年の東日本大震災では、障害のある人の死亡率は全体の約2倍に達したと報告された。2024年1月の能登半島地震でも、在宅の障害者や高齢者の安否確認に数日を要した地域があった。「避難行動要支援者名簿」は災害対策基本法で市区町村に作成が義務づけられて […]

メディケイドに「月80時間働け」の条件——米国の制度変更から、日本の福祉の「これから」を考える

医療保険を失うかもしれない——。そんな不安を抱えながら目を覚ます人が、アメリカで数百万人規模で生まれようとしています。 米国の低所得者・障害者向け公的医療保険「メディケイド」に、新たな労働要件が導入されつつあります。対象となる成人受給者に「月80時間の就労」を求めるこの仕組み。働けなければ、医療保険を失う可能性がある——。「自立の促進」という看板の裏側で、当事者の暮らしに何が起きるのか。そしてこの […]

支援者が自分のケアを後回しにしないためにーヤングケアラー経験と使える支援機関についてー

福祉の現場には、困っている人を見ると放っておけない人が多いです。 自分が無理をしてでも、相手を優先してしまう。 「大丈夫です」と言いながら、限界まで頑張ってしまう。 ですが、その優しさの裏には、「子どものころから誰かを支えてきた経験」が隠れていることがあります。 近年、「ヤングケアラー」という言葉が知られるようになりました。 本記事では、ある支援者のヤングケアラー経験と、そんなヤングケアラーが頼れ […]

「障害者支援施設の在り方」検討会が始まった——当事者はその椅子に座っているか

ある会議室に、20脚の椅子が並んでいる。そのうち、障害のある当事者が座っている椅子は何脚だろうか。——「障害者支援施設の在り方に係る検討会」の委員名簿を開いたとき、最初に浮かんだのはそんな問いだった。 厚生労働省が設置したこの検討会は、全国にある障害者支援施設の今後のあり方を議論する場だ。令和8年6月30日には第5回が開催予定で、自治体における待機者の把握方法や、施設から地域への移行、地域生活を支 […]

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