障害を抱えながら発信するYouTuberを紹介【第1回】

障害を抱えながら発信するYouTuberを紹介【第1回】

今回ご紹介するのは、障害という特性を持ちながらも、自分らしいスタイルで動画を発信しているYouTuberたちです。
共感を呼ぶエピソードや思わず笑ってしまう場面、ありのままの自分、日々のささやかな出来事。そんな“その人らしさ”が詰まった発信を続けている彼らのチャンネルを、いくつかご紹介します。

現代のもののけ姫 Maco:車いすで世界を広げる

■現代のもののけ姫 Maco:https://www.youtube.com/@morikenchannel

26歳のときに交通事故で脊髄を損傷し、下半身麻痺に。以降、車いすでの生活を送りながら、
YouTubeチャンネル「現代のもののけ姫 Maco」で、自らのライフスタイルや挑戦を発信しているのが渋谷真子さんです。
バリアフリーをテーマにした街歩き、電車や飛行機の乗車体験、乗馬や旅行など、
「障害があってもできること」を自ら試しながら紹介しています。
「無理をしすぎない」「そのままでいい」という空気感が、多くの視聴者を惹きつけています。
笑いや気づきに満ちた動画は、車いすユーザーにとっての参考になります。

発達障害リョーハム:ADHDとASDの「あるある」を伝える

■発達障害リョーハム【ADHD ASD Ryohamu】:https://www.youtube.com/@Ryohamu

「発達障害って、何かと生きづらい。でも、笑える瞬間もあるんです」
ADHDとASDの特性を持つリョーハムさんは、自身の体験や「発達障害あるある」をテンポよく語るYouTubeチャンネルを運営しています。
特性による困りごとや人間関係でのすれ違いを、「自分の言葉」で語るそのスタイルは、同じ境遇の人たちから共感を集めています。
動画では、「コミュ力高いけど雑」「マルチタスクできないけど一日中動いてる」など、あるあるネタを交えつつ、
生活の中で感じたギャップや苦労を飾らずに紹介。ときにネタ的に、でも誠実に、発達障害のリアルを伝えています。

ほっしーのメンタルハックちゃんねる:10年のうつ体験から生まれた、等身大の“メンタルハック”

■ほっしーのメンタルハックちゃんねる:https://www.youtube.com/@hossy-mental

うつ病の経験を10年以上にわたって発信し続け、現在も毎週メンタル関連の動画を更新しているほっしーさん。
チャンネル「ほっしーのメンタルハックちゃんねる」では、うつや不安、回復プロセスといったテーマを、自身の体験に基づいて語っています。
ほっしーさんの発信は、まさに「誰かの架け橋になりたい」という思いから。
精神疾患を抱える当事者が、自分の言葉で話し、自分のペースでコミュニケーションを重ねるその姿は、
同じ状況にいる人のみならず、多くの人にとって心強いリアルだと言えるでしょう。

キラピカSMILE チャンネル:医療的ケア児と家族のリアルを発信

■キラピカSMILEチャンネル:https://www.youtube.com/@SMILE-dm1hj

医療的ケアや知的障害とともに暮らす姉妹と、その家族の日常をありのままに映すチャンネル――それがキラピカSMILEチャンネルです。
YouTubeには特別な演出もナレーションもありません。ただ、家族の過ごす日々が静かに記録されています。
動画では、食事や外出、旅行、季節のイベントなどを通して、家族がどのように工夫し、喜びを共有しているかが見えてきます。
障害のある家族を特別扱いすることもなく、かといって“苦労話”に偏ることもない、あたたかくて自然な空気感が魅力です。

まとめ

今回ご紹介したYouTuberたちは、障害という一面を持ちながら、自分の言葉と方法で日常を発信しています。発信することで誰かとつながり、新しい視点が広がっていきます。
そんなYouTuberたちの気になるチャンネルがあれば、ちょっとのぞいてみてください。
新しい発見があるかもしれません。

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