今回から2週に渡ってスペシャルゲスト”プリンセス天功さん”へのインタビュー企画を連載いたします。
イリュージョニストとして活躍しているだけでなく、多くの支援活動を積極的に行うプリンセス天功さん。
バリアフリーを日本に持ってきた人は?盲導犬が日本で浸透したキッカケは? 世界中で活動されている社会貢献活動について、深掘りしてお話を伺いました!
これまでの支援活動について教えていただけますか?
一番分かりやすいのはこれだと思うので、この写真を持ってきました。
まず、世界中で地震が起きているので、レスキュードッグを育てています。現在、パキスタンの地震などの現場にこれらの犬たちを派遣しており、瓦礫の中でも人間を発見できるように訓練されています。これは、私たちが取り組んでいる初めての活動です。
さらに、アメリカでは完全に体が動かない方々のために、小さな介護猿が24時間体制で介護しています。例えば、目を動かすと「ジュースやサンドイッチを持って来て」という合図になっていたり、ボタンを押して誰かを呼ぶことができます。これらの介護猿の活動も全面的に支援しています。
日本では、福島において、震災を通じて絆を深める取り組みを行っています。
「福島の野菜は美味しい」と伝え、大きな鎮魂の意味を込めた造形物を作り、お願い事を書いて送りました。また、現地を訪れ、その経験を基に、障がい者の方々や子供たち、ゴルフ業界の人々やハイソサエティと呼ばれる人々を集め、思いやりの心を広げる活動を推進しています。
このような支援は、多くの資金が必要ですので、関係者を体育館に招き、一堂に会して支援の必要性について話し合い、子供たちの紹介なども行っています。これらの活動を通じて、広い範囲での支援を行っています。
全世界にわたる活動で、特に障がい者や孤児など、養護施設の子供たちへの支援を重視しています。これは世界中の多くの国で当然とされていることで、私もアジア地域の活動に力を入れています。これらの子供たちは恵まれない状況にあり、私たちは彼らにお菓子や食品券、ノートや鉛筆などの日用品を提供しています。
さらに、全世界で職業訓練を行い、大人たちが国際的に活躍できるよう支援しています。物資だけでなく、どのような職業が最適かを学べるプログラムを設けており、質問コーナーも用意しています。たとえば、日本で働きたい人向けには、地元の農家で作られたクッキーの製造方法を教えるなどしています。また、障がいを持つ子供たちには、特にコミュニケーションを取りやすくするために手話を教える活動も行っています。
カンボジアでは、このような活動を進めていることを国王に報告し、彼の支持を得てさらに展開を進めています。
沖縄では、孤児や障がいを持つ子供たちを中心に、アルパカなどの動物をプレゼントして彼らの生活に喜びをもたらしています。子供たちにはアルパカが非常に好評で、その可愛らしさが彼らの心を和ませています。
私たちの活動は、子供たちだけでなく大人にも将来の可能性を示しながら、楽しみながら学べる環境を提供しています。これは、人として基本的に大切なことだと考え、その実現のために努力しています。
支援を当たり前だと考え、行動するようになったきっかけは?
私が日本でこの世界に入った際、海外からの関心も高く、アメリカでのデビューの話が持ち上がりました。そのためには家族が必要だとされ、アメリカで「お父さんお母さん」と称される人々が私の家族になりました。彼らはアメリカで最も有名な動物保護団体の会長であり、タレントとして活動する上で何かを支援することが当然だという考え方を持っていました。
この背景から、アフリカの「ライフファンデーション」で動物保護活動を始めました。当時、アフリカでは動物保護の方法が十分に理解されておらず、学校も必要でした。そのため、学校建設や教員の派遣などの支援を行いました。
日本に「バリアフリー」という概念を広めたのも私です。これは海外では一般的でしたが、日本ではまだ新しい考え方でした。同様に、点字の普及にも尽力し、福祉の面で多くのことを教えてきました。
さらに、私がプリンスホテルの会長と話した結果、盲導犬がホテルやレストランなど、公共の場所に入れるようになりました。これも海外での経験を生かし、日本で実現できることを積極的に行ってきた結果です。
印象に残っている支援活動を教えていただけますか?
私が主催する公演では、重度の障がいを持つ方々も楽しめるよう、特別に設計されたエリアを設けています。このエリアでは、様々な香りや音波を使い、視覚や聴覚に障がいのある方にも公演を感じていただけるよう工夫しています。例えば、チョコレートの香りやイルカのような音波を利用し、公演がどのように進行しているかを感じ取っていただけます。この取り組みにより、動かなかった子が反応を示すなどの効果が見られています。
また、障がい者施設を訪問する際は、プロフェッショナルなガイダンスを受け、適切な接し方を学びます。重度の障がいがある方々との接触は、その方々が驚かないように慎重に行うべきであると強く感じています。特に、見えない、聞こえない、話せない方々は、予期せぬ接触によってパニックに陥りやすいですから、専門家のアドバイスに従って行動することが重要なんです。
孤児院を訪れる際も、子どもたちが私との別れが悲しまないよう、抱っこは最後に行うことが多いです。事前にどの程度の接触が適切か専門家に相談して、それに従って行動しています。このような繊細な配慮が、障がい者や孤児の子どもたちとの交流には不可欠だと私は考えています。
支援活動を通じて気付いた事や学びを教えてください
私が学んだことの多くは、子供たちや障がいを持つ方々にも伝えることができる、そういった姿勢が非常に教育的であると感じています。
特に福島での経験は深いものがありました。福島の普通の学校を訪れた時、生徒たちが私に対して「こんな危険な場所によくいらっしゃいましたね」と言うのですが、その言葉からも生徒たちがどれだけ心に傷を負っているかが伝わってきますよね。自分たちの方がより危険な状況にあるにも関わらず、私の安全を心配してくれるんですよ。
このような経験から、地元の子供たちから学ぶことが多くあると思います。政府の方ももちろん考えておられると思いますけど、私たち一般人にもできることは、相手がどれだけ傷ついているかを深く理解し、それに応じた優しい対応を心がけることだと思います。
プリンセス天功さんのスペシャルインタビューは前編後編に分けて掲載します。
【プリンセス天功さんスペシャルインタビュー】支援活動を考える方へ貴重なアドバイス!一問一答コーナーではプリンセス天功さんの考え方、そして生き方を学びます。(後編)
インタビューは福祉.tv公式YouTubeチャンネルにて動画でも公開しています。
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