第39回社会福祉士国家試験(2027年2月7日実施)の受験資格・申込方法と費用を解説

第39回社会福祉士国家試験(2027年2月7日実施)の受験資格・申込方法と費用を解説

2027年2月7日(日)に実施される第39回社会福祉士国家試験の受験申込が始まっています。受験を考えている方がまず確認すべきなのは、「自分に受験資格があるか」「申込期限までに何を準備する必要があるか」という点です。この記事では、第39回社会福祉士国家試験の受験資格、申込方法、必要書類、受験手数料、試験科目、教育訓練給付制度について、公式情報をもとに整理します。
最新情報は各公式サイトで確認してください

1. 第39回社会福祉士国家試験の概要

社会福祉士国家試験は、厚生労働大臣の指定を受けた公益財団法人 社会福祉振興・試験センター(以下「試験センター」)が実施する国家試験です。

第39回の主な日程は以下のとおりです。

項目 日程
受験申込受付期間 10月2日(金)まで
受験票発送 2026年12月11日(金)
試験日 2027年2月7日(日)
合格発表 2027年3月9日(火)に試験センターホームページへ合格者の受験番号を掲載
結果通知発送 2027年3月12日(金)

インターネットによる受験申込の受付期間は、2026年10月2日(金)23時59分までです。受験手数料の支払いも受付期間内に完了する必要があり、期限までに支払いが完了しなかった場合、受験申込は無効となります。

参考:
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「令和8年度 第39回社会福祉士国家試験」
厚生労働省「第39回社会福祉士国家試験の施行について」

2. 受験資格を確認する

社会福祉士国家試験の受験資格は、社会福祉士及び介護福祉士法第7条などに定められており、学歴、履修した科目、相談援助業務の実務経験、養成施設の修了状況などによって異なります。

主な受験資格の例は以下のとおりです。

主な受験資格ルート

  1. 福祉系4年制大学等で指定科目を履修して卒業 → 受験資格を取得
  2. 福祉系短大等(3年)で指定科目を履修して卒業 → 指定施設で相談援助業務1年以上 → 受験資格を取得
  3. 福祉系短大等(2年)で指定科目を履修して卒業 → 指定施設で相談援助業務2年以上 → 受験資格を取得
  4. 一般大学等(4年)を卒業 → 一般養成施設等で1年以上修学して修了 → 受験資格を取得
  5. 一般短大等(3年)を卒業 → 指定施設で相談援助業務1年以上 → 一般養成施設等で1年以上修学して修了 → 受験資格を取得
  6. 一般短大等(2年)を卒業 → 指定施設で相談援助業務2年以上 → 一般養成施設等で1年以上修学して修了 → 受験資格を取得
  7. 指定施設で相談援助業務4年以上 → 一般養成施設等で1年以上修学して修了 → 受験資格を取得

このほか、福祉系大学等で「基礎科目」を履修した後に短期養成施設等を修了するルートなどがあります。

受験資格には細かな条件があるため、自分がどのルートに該当するかは、試験センターが公開している「受験資格(資格取得ルート図)」で確認してください。

参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「受験資格(資格取得ルート図)」

「相談援助の実務経験」とは?

相談援助業務の実務経験として認められる施設・事業・職種は、法令や厚生労働省通知に基づいて定められています。

たとえば、以下のような職種が対象に含まれています。

  • 特別養護老人ホームや老人デイサービスセンターなどの生活相談員
  • 介護老人保健施設の支援相談員
  • 一般相談支援事業所・特定相談支援事業所などの相談支援専門員
  • 児童相談所の児童福祉司
  • 身体障害者更生相談所の身体障害者福祉司
  • 病院・診療所の相談員(医療ソーシャルワーカー等)

ただし、職種名だけで自動的に実務経験として認められるとは限りません。

病院・診療所の相談員の場合は、患者の経済的問題、心理的・社会的問題、社会復帰に関する相談援助や、関係機関・関係職種との連携など、試験センターが定める業務を行っている必要があります。

また、試験センターが定める施設・事業・職種以外の経験は、原則として相談援助業務の実務経験の対象にはなりません。相談援助以外の業務を兼務している場合も、主たる業務が福祉に関する相談援助業務であることなどの条件があります。

自分の勤務歴が実務経験に該当するかは、試験センターの「相談援助業務(実務経験)」で確認してください。

参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「相談援助業務(実務経験)」

3. 受験申込について

試験センターの第39回試験案内では、試験センターホームページの「インターネット受験申し込み」から手続きを行うよう案内されています。

インターネットで受験申込をする場合、メールアドレスと顔写真データを用意する必要があります。また、受験資格に応じて受験資格を証明する書類が必要です。

必要なもの・書類 内容
メールアドレス インターネット受験申込に必要。1つのメールアドレスを複数人で使用することはできません
顔写真データ あらかじめ撮影した写真データを使用できるほか、申込手続きの途中でカメラを起動して撮影することもできます
福祉系大学等の場合 卒業(見込)証明書・指定科目履修(見込)証明書など、受験資格に応じた証明書類が必要です。成績証明書では代用できません
福祉系短大等+実務経験の場合 卒業証明書・指定科目履修証明書などに加え、実務経験(見込)証明書が必要となります
養成施設等の場合 卒業(修了)(見込)証明書などが必要です。卒業(修了)証書では代用できません
受験手数料 クレジットカード決済またはコンビニエンスストア決済で受付期間内に支払います

必要な証明書類は受験資格によって異なります。大学・養成施設や勤務先から証明書を取り寄せる必要がある場合は、発行に時間がかかることもあるため、早めに準備してください。

過去に受験資格が確定している方

第10回以降の社会福祉士国家試験で受験票が交付され、受験資格が確定している方は、原則として改めて受験資格を証明する書類を提出する必要はありません。

申込時には、過去の試験で交付された受験票または結果通知に記載された試験回・受験番号を確認してください。

ただし、第25回試験以前に、旧制度上の特定の職種における実務経験によって受験資格を得ていた方については、現在の受験資格の取り扱いが異なる場合があります。該当する場合は、試験センターに確認してください。

「見込」で受験申込をする場合

受験資格を「見込」で申し込んだ方は注意が必要です。

受験票の受験資格欄に「見込」と記載されている場合、受験資格が確定したことを証明する必要書類を2027年4月9日(金)までに提出する必要があります。

期限までに必要書類を提出しなかった場合は試験が無効となり、結果通知も発送されません。

学校や養成施設が受験者分の証明書をまとめて試験センターへ提出する場合もあるため、提出方法は在籍する学校・養成施設にも確認してください。

郵送による申込について

厚生労働省が2026年8月7日に公表した「第39回社会福祉士国家試験の施行について」では、インターネットによる受験申込に加えて、郵送による受験申込も記載されています。

郵送による受験申込の受付期限は2026年10月2日(金)で、当日消印有効です。

一方、試験センターの現在の第39回試験案内では、インターネット受験申込から手続きを行うよう案内されています。郵送申込を利用できる具体的な条件や手続方法は、公開されている試験センターのページでは確認できません。

郵送による申込を必要とする場合は、試験センターに直接確認してください。

参考:
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「令和8年度 第39回社会福祉士国家試験」
厚生労働省「第39回社会福祉士国家試験の施行について」

4. 受験手数料

第39回社会福祉士国家試験の受験手数料は以下のとおりです。

受験区分 受験手数料
社会福祉士のみ受験 24,300円
社会福祉士と精神保健福祉士を同時受験 45,020円(社会福祉士分21,720円+精神保健福祉士分23,300円)
社会福祉士の共通科目免除による受験 20,460円

受験手数料は、受験申込受付期間内に支払いを完了する必要があります。

参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「令和8年度 第39回社会福祉士国家試験」

5. 試験科目と合格基準

第39回社会福祉士国家試験は筆記試験で、五肢択一を基本とする多肢選択形式で実施されます。

出題数は129問で、午前84問・午後45問です。

通常の受験者の試験時間は、午前が10時00分から12時20分までの140分、午後が14時10分から15時35分までの85分で、合計225分です。

出題科目は以下の19科目です。

  • ① 医学概論
  • ② 心理学と心理的支援
  • ③ 社会学と社会システム
  • ④ 社会福祉の原理と政策
  • ⑤ 社会保障
  • ⑥ 権利擁護を支える法制度
  • ⑦ 地域福祉と包括的支援体制
  • ⑧ 障害者福祉
  • ⑨ 刑事司法と福祉
  • ⑩ ソーシャルワークの基盤と専門職
  • ⑪ ソーシャルワークの理論と方法
  • ⑫ 社会福祉調査の基礎
  • ⑬ 高齢者福祉
  • ⑭ 児童・家庭福祉
  • ⑮ 貧困に対する支援
  • ⑯ 保健医療と福祉
  • ⑰ ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)
  • ⑱ ソーシャルワークの理論と方法(専門)
  • ⑲ 福祉サービスの組織と経営

合格基準

社会福祉士国家試験の合格基準は、以下の条件を満たすことです。

  1. 総得点の60%程度を基準として、問題の難易度によって補正した点数以上を得点すること
  2. 一般受験者は、定められた6科目群のすべてで得点すること

共通科目の免除を受けた受験者は45点満点となり、対象となる2科目群の両方で得点する必要があります。

第39回試験の具体的な合格点は、試験実施後に問題の難易度を踏まえて決まるため、現時点では確定していません。

直近5回の合格率

試験回 合格率
第34回 31.1%
第35回 44.2%
第36回 58.1%
第37回 56.3%
第38回 60.7%

第38回社会福祉士国家試験は、25,430人が受験し、15,438人が合格しました。

参考:
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「令和8年度 第39回社会福祉士国家試験」
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「社会福祉士国家試験合格基準」
厚生労働省「第38回社会福祉士国家試験合格発表」

6. 教育訓練給付制度で養成課程の費用を抑える

教育訓練給付制度は、一定の受給要件を満たす方が、厚生労働大臣の指定を受けた教育訓練を受講・修了した場合に、教育訓練経費の一部が支給される制度です。

社会福祉士などの資格取得を目標とする養成課程の中にも、教育訓練給付制度の対象として指定されている講座があります。

すべての社会福祉士養成課程が対象になるわけではありません。受講予定の講座が対象に指定されているか、厚生労働省の「教育訓練講座検索システム」で確認してください。

制度の概要

種類 基本の給付 追加給付を含む上限
一般教育訓練 教育訓練経費の20%・上限10万円 20%・上限10万円
特定一般教育訓練 教育訓練経費の40%・上限20万円 一定の要件を満たす場合は50%・上限25万円
専門実践教育訓練 教育訓練経費の50%・年間上限40万円 一定の要件を満たす場合は最大80%・年間上限64万円

専門実践教育訓練の追加給付

専門実践教育訓練では、教育訓練経費の50%(年間上限40万円)が、訓練受講中に6か月ごとに支給されます。

資格取得等をし、訓練修了後1年以内に雇用保険の被保険者として雇用されるなどの要件を満たした場合は、教育訓練経費の70%(年間上限56万円)で再計算され、すでに支給された金額との差額が追加支給されます。

さらに、上記の要件を満たしたうえで、訓練修了後の賃金が受講開始前と比べて5%以上上昇した場合は、教育訓練経費の80%(年間上限64万円)で再計算され、差額が追加支給されます。

この80%の追加給付は、2024年10月1日以降に受講を開始した場合に適用されます。

特定一般教育訓練の追加給付

特定一般教育訓練は、教育訓練経費の40%(上限20万円)が支給されます。

2024年10月1日以降に受講を開始した場合、資格取得等をし、訓練修了後1年以内に雇用保険の被保険者として雇用されるなどの要件を満たすと、教育訓練経費の50%(上限25万円)まで追加給付されます。

専門実践・特定一般を利用する場合の事前手続き

専門実践教育訓練給付金や特定一般教育訓練給付金を利用する場合は、原則として受講開始前の手続きが必要です。

  1. 受講予定の講座が教育訓練給付制度の対象か確認する
  2. 訓練前キャリアコンサルティングを受け、ジョブ・カードを作成する
  3. 原則として受講開始日の2週間前までに、ハローワークで受給資格確認の手続きを行う
  4. 受講中・受講後は、それぞれの制度で定められた時期に支給申請を行う

受給要件や申請期限は個人の状況によって異なるため、受講を申し込む前に住所地を管轄するハローワークで確認してください。

参考:
厚生労働省「教育訓練給付金」
ハローワークインターネットサービス「教育訓練給付金」

よくある質問

Q1. 福祉系の大学を出ていなくても受験できますか?

はい。一般大学等(4年)を卒業している場合は、社会福祉士一般養成施設等で1年以上修学して修了することで受験資格を取得するルートがあります。

また、大学を卒業していない場合でも、指定施設で相談援助業務に4年以上従事した後、一般養成施設等で1年以上修学して修了するルートがあります。

受験資格の詳細は、試験センターの資格取得ルート図で確認してください。

Q2. 申込期限までに何を済ませる必要がありますか?

試験センターが案内しているインターネット受験申込では、2026年10月2日(金)23時59分までに受験申込を行い、受験手数料の支払いまで完了する必要があります。

期限までに受験手数料の支払いが完了しなかった場合、受験申込は無効となります。

Q3. 精神保健福祉士との同時受験はできますか?

はい。社会福祉士と精神保健福祉士の両方の受験資格を満たしている場合は、同時受験ができます。

第39回の同時受験では、2027年2月6日(土)に精神保健福祉士の専門科目、2月7日(日)午前に両資格の共通科目、同日午後に社会福祉士の専門科目を受験します。

同時受験は、北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県の7試験地で実施されます。

第39回の同時受験手数料は45,020円で、内訳は社会福祉士分21,720円、精神保健福祉士分23,300円です。

精神保健福祉士のみを受験する場合は28,910円、社会福祉士のみを受験する場合は24,300円で、別々に受験した場合の合計は53,210円となります。

参考:
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「社会福祉士国家試験」
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「精神保健福祉士国家試験」

確認先リンクまとめ

確認したいこと 公式情報
第39回試験の日程・申込・受験手数料 社会福祉振興・試験センター「令和8年度 第39回社会福祉士国家試験」
受験資格 社会福祉振興・試験センター「受験資格(資格取得ルート図)」
相談援助業務の実務経験 社会福祉振興・試験センター「相談援助業務(実務経験)」
合格基準 社会福祉振興・試験センター「社会福祉士国家試験合格基準」
教育訓練給付制度 厚生労働省「教育訓練給付金」

受験資格や必要書類は、個人の学歴や実務経験によって異なります。受験を予定している場合は、試験センターの資格取得ルート図と第39回試験案内を確認し、自分に必要な書類を確認してください。

参考:
厚生労働省「第39回社会福祉士国家試験の施行について」(2026年8月7日公表)
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「令和8年度 第39回社会福祉士国家試験」
厚生労働省「第38回社会福祉士国家試験合格発表」(2026年3月3日公表)
厚生労働省「教育訓練給付金」

※本記事の制度・試験情報は2026年9月12日時点の公式情報をもとにしています。最新情報は各公式サイトで確認してください。

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