障害者手帳で受けられる高知県の支援サービスや割引・減免制度一覧【2026年版】

障害者手帳で受けられる高知県の支援サービスや割引・減免制度一覧【2026年版】

障害者手帳を持っていると、医療費の助成、鉄道・路面電車・バスの運賃割引、公共施設の利用料免除、自動車税の減免などを受けられる場合があります。

ただし、障害者手帳を持っているだけで、すべての制度を自動的に利用できるわけではありません。障害の種類や等級、所得、年齢、世帯状況、居住する市町村などによって対象が決まり、事前申請が必要な制度もあります。

また、障害年金は障害者手帳とは別の制度です。障害年金は、初診日、保険料の納付状況、年金制度上の障害等級などによって受給の可否が判断されます。障害者手帳と障害年金では、障害等級の基準も異なります。

この記事では、高知県、市町村、国、交通事業者、施設などの公式情報をもとに、主な制度を紹介します。

障害者手帳に関連する手当

特別障害者手当・障害児福祉手当・特別児童扶養手当

次の手当は全国共通の制度です。

いずれも、障害者手帳の有無や等級だけで支給が決まるものではありません。障害の状態、日常生活で必要となる介護の程度、所得、施設への入所状況などを含めて審査されます。

制度 主な対象 2026年度の月額 支払月
特別障害者手当 著しく重度の障害があり、日常生活で常時特別な介護を必要とする在宅の20歳以上の方 30,450円 2月・5月・8月・11月
障害児福祉手当 重度の障害があり、日常生活で常時介護を必要とする在宅の20歳未満の方 16,560円 2月・5月・8月・11月
特別児童扶養手当 精神・知的・身体などに障害がある20歳未満の児童を監護・養育する父母など 1級:58,450円2級:38,930円 4月・8月・11月

金額は2026年4月分からの月額です。いずれも所得制限があり、住所地の市町村への申請が必要です。

特別障害者手当は、一定の施設に入所している場合や、病院・診療所に継続して3か月を超えて入院している場合などは対象外です。

障害児福祉手当も、一定の施設に入所している場合や、障害を理由とする公的年金を受給できる場合などは対象外となります。

特別児童扶養手当は「12月期」と呼ばれる支給分についても、実際の支払日は11月11日です。そのため、支払月は4月・8月・11月となります。

参考:高知県「特別障害者手当について」高知県「障害児福祉手当について」高知県「特別児童扶養手当について」

高知県重度心身障害児療育手当

高知県では、重度の心身障害がある児童を在宅で養育している保護者に「高知県重度心身障害児療育手当」を支給しています。

高知県独自の制度で、全国共通の障害児福祉手当とは別の手当です。

項目 内容
主な対象 18歳未満で、特別児童扶養手当1級相当の重度障害がある児童を在宅で養育する保護者
支給額 月額7,300円
支払月 3月・7月・11月
所得制限 なし

対象児童が障害児福祉手当の受給資格者である場合は、原則として支給されません。ただし、所得制限などによって障害児福祉手当が支給停止となっている場合は、対象となることがあります。

児童福祉施設などに入所している場合も対象外です。ただし、特別支援学校の寄宿舎は、ここでいう入所施設には含まれません。

認定された場合は、県が申請を受理した月の翌月分から支給されます。

参考:高知県「高知県重度心身障害児療育手当について」

高知県の医療費助成制度

重度心身障害児・者医療費助成制度

高知県内の市町村では、重度の身体障害または知的障害がある方を対象に、健康保険が適用される医療費の自己負担分を助成しています。

制度の実施主体は市町村で、高知県が市町村に補助しています。

現在の主な対象者

年齢 主な対象
1歳以上18歳未満 身体障害者手帳1級・2級
1歳以上18歳未満 知能指数がおおむね35以下
1歳以上18歳未満 身体障害者手帳3級・4級と、中度の知的障害に相当する療育手帳B1の重複障害
18歳以上 身体障害者手帳1級・2級
18歳以上 知能指数がおおむね35以下に相当する重度知的障害

原則として所得制限はありません。

ただし、2003年10月1日以降、65歳以上で新たに受給資格を取得する方は、市町村民税非課税世帯に限られます。

対象となるのは、原則として健康保険が適用される医療費の自己負担分です。入院時の食事療養費、差額ベッド代、予防接種、健康診断、文書料などは対象外です。

対象要件、受給者証の利用方法、県外の医療機関を受診した場合の手続きなどは、市町村によって異なる場合があります。

参考:高知県「総合案内(障害福祉のしおり)」

精神障害者への医療費助成は2027年4月開始を目標

2026年7月20日時点では、精神障害者保健福祉手帳だけでは、現行の高知県重度心身障害児・者医療費助成制度の対象になりません。

高知県は、精神障害者を助成対象に追加し、2027年4月から県内全市町村で開始することを目指して準備を進めています。

県が示している制度改正案の主な対象者は次のとおりです。

区分 県が示している対象案
精神障害者保健福祉手帳1級 年齢にかかわらず対象
18歳未満の重複障害 精神障害者保健福祉手帳2級かつ、身体障害者手帳3級・4級または療育手帳B1
更新時の経過措置 直前の手帳が1級で、更新後に2級・3級となった方を、更新後の手帳の有効期間内に限り対象

助成対象となる医療は、入院・通院を問わず、健康保険が適用される医療費とする案です。入院時の食事療養費は対象外とされています。

自己負担は設けず、原則として医療機関の窓口で助成を受ける現物給付方式とする方針です。

ただし、これは2026年7月20日時点では実施前の制度です。2027年4月は県が目指している開始時期であり、正式な施行日、申請受付の開始日、受給者証の交付方法は確認できません。

参考:高知県「重度心身障害児・者医療費助成事業に係る関係者会議」高知県「令和7年度高知県社会福祉審議会」

自立支援医療制度

自立支援医療は、障害の除去・軽減や治療の継続に必要な医療について、医療費の自己負担を軽減する制度です。

区分 主な対象
更生医療 18歳以上の身体障害者手帳所持者で、手術や治療によって障害の除去・軽減が見込まれる方
育成医療 18歳未満で身体に障害があり、手術や治療によって障害の除去・軽減が見込まれる児童
精神通院医療 精神疾患により、継続的な通院治療を必要とする方

対象となる医療費の自己負担は原則1割です。所得や「重度かつ継続」に該当するかどうかによって、1か月当たりの自己負担上限額が設定されます。

障害者手帳を医療機関で提示するだけで利用できる制度ではありません。事前に支給認定を受け、受給者証に記載された指定医療機関、薬局、訪問看護事業所などを利用する必要があります。

精神通院医療は、精神障害者保健福祉手帳を持っていなくても、継続的な精神科通院が必要などの要件を満たせば対象になる場合があります。

精神通院医療の受給者証の有効期間は1年間で、更新手続きは有効期間満了の3か月前から行えます。

次の経過的特例は、2027年3月31日まで延長されています。

対象区分 自己負担上限月額
市町村民税所得割23万5,000円以上で「重度かつ継続」に該当する方 20,000円
育成医療の中間所得1 5,000円
育成医療の中間所得2 10,000円

参考:高知県「自立支援医療(精神通院医療)」厚生労働省「自立支援医療制度の概要」

障害者手帳で割引を受けられる高知県の交通機関

JR四国・JRグループ

JR四国では、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を対象とする運賃割引を実施しています。

精神障害者保健福祉手帳は、2025年4月1日からJRグループの障害者割引対象となりました。

利用方法 主な割引内容
第1種の方が単独で乗車 片道の営業キロが100キロを超える場合、本人の普通乗車券が50%割引
第1種の方が介護者と乗車 本人と介護者1名の普通乗車券・定期乗車券・普通回数券が50%割引
第2種の方が単独で乗車 片道の営業キロが100キロを超える場合、本人の普通乗車券が50%割引
12歳未満の第2種の方 同伴する介護者の通勤定期乗車券が50%割引

第1種の方と介護者が通学定期券を利用する場合、本人は大学用通学定期券の50%割引、介護者は通勤定期券の50%割引となります。

利用する手帳には、「旅客鉄道株式会社旅客運賃減額」の第1種または第2種の記載が必要です。

マイナポータルと連携したミライロIDを提示して、割引乗車券を購入できます。

JR四国チケットアプリ「しこくスマートえきちゃん」でも、所定の確認を受けることで割引乗車券を購入できます。

ミライロIDやアプリで購入した場合も、列車の利用中は障害者手帳を携行する必要があります。

特急料金、指定席料金、グリーン料金などは、原則として割引対象外です。前稿で記載していた「普通急行券」は、JR四国の現行案内で割引対象として確認できないため削除しました。

参考:JR四国「きっぷのご利用案内・障害者割引制度」

とさでん交通の路面電車・一般路線バス

とさでん交通では、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を持つ方を対象に、路面電車と一般路線バスの運賃割引を実施しています。

ここでいう一般路線バスには、高速バスとMY遊バスは含まれません。

券種・区分 路面電車 一般路線バス
普通運賃 50%割引 50%割引
大人の通勤定期券 50%割引 30%割引
大人の通学定期券 障害者通勤定期券を利用 30%割引

普通運賃は、大人・小児ともに50%割引です。割引後の運賃は10円単位で四捨五入されます。

介助者1名も割引対象となる主な区分は次のとおりです。

  • 身体障害者手帳第1種
  • 療育手帳A1・A2
  • 精神障害者保健福祉手帳1級

身体障害者手帳第2種、療育手帳B1・B2、精神障害者保健福祉手帳2級・3級は、原則として本人のみが割引対象です。

路面電車では、12歳未満の障害児に介助者が同伴する場合、手帳の種類や等級にかかわらず、介助者1名も割引対象になります。

現金で利用する場合は、障害者手帳またはミライロIDを提示します。

ICカードで障害者運賃を利用する場合は、障害者用または介護用の「ですか」カードが必要です。

障害者用・介護用の「ですか」カードは、バス市内均一区間のオート1dayサービスの対象外です。また、ほかの割引サービスと重複して利用できない場合があります。

参考:とさでん交通「電車・一般路線バスのお得な割引情報」

とさでん交通の高速バス

とさでん交通の高速バスでは、すべての路線に障害者割引が設定されており、対象者は普通片道運賃の50%割引を受けられます。

ただし、一般路線バスとは対象が異なり、精神障害者に対する割引は実施されていません。

利用時には障害者手帳の提示が必要です。共同運行会社や購入方法によって確認手続きが異なる場合があるため、予約時に手帳の種類を伝えて確認してください。

参考:
とさでん交通「高速バスご利用案内」

土佐くろしお鉄道

土佐くろしお鉄道では、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を持つ方を対象に運賃割引を実施しています。

土佐くろしお鉄道線内だけを利用する場合は、本人が単独で乗車するときも距離制限はありません。

手帳区分 主な割引
第1種の方が単独で利用 本人の普通乗車券が50%割引
第1種の方が介護者と利用 本人と介護者1名の普通乗車券・通勤定期乗車券・普通回数乗車券が50%割引
第2種の方が単独で利用 本人の普通乗車券が50%割引
12歳未満の第2種の方 同伴する介護者の通勤定期乗車券が50%割引

割引計算で5円の端数が生じた場合は切り上げとなります。

マイナポータルと連携したミライロIDも利用できます。

特急料金、指定席料金、グリーン料金などは、原則として割引対象外です。

JR線との連絡乗車券を利用する場合は、土佐くろしお鉄道線内だけを利用する場合とは条件が異なります。

参考:土佐くろしお鉄道「障がい者割引」

高知西南交通の路線バス

高知西南交通の一般路線バスでは、次の方が片道運賃の50%割引を受けられます。

  • 身体障害者
  • 知的障害者
  • 精神障害者
  • 児童福祉法の適用を受ける方
  • 条件を満たす介護者

小児の障害者は、小児運賃からさらに50%割引となります。

マイナポータルと連携したミライロIDも利用できます。

高速バスは一般路線バスとは条件が異なります。路線によって対象となる手帳や割引方法が異なる場合があるため、予約時に確認してください。

参考:高知西南交通「路線バス」高知西南交通「高速バス」

タクシー運賃の障害者割引

高知市が公開している最新の「令和7年度障害福祉のしおり」では、次の手帳を持つ本人が乗車した区間のタクシー運賃・料金は、10%割引になると案内されています。

  • 身体障害者手帳
  • 療育手帳
  • 精神障害者保健福祉手帳

乗車時に手帳を提示します。

ただし、この案内は高知市が2025年8月に更新した令和7年度版の資料です。2026年度について、県内すべてのタクシー事業者に共通する最新の割引条件は確認できません。

対象となる手帳、ミライロIDへの対応、福祉タクシー券との併用については、配車依頼時または乗車前にタクシー会社へ確認してください。

参考:高知市「障害福祉のしおり」

有料道路料金の障害者割引

有料道路の障害者割引率は50%です。

運転する人 対象
障害のある本人が運転 身体障害者手帳を持つ方
本人以外が運転し、障害のある本人が同乗 身体障害者手帳または療育手帳を持つ重度障害者

介護運転で対象となる重度障害の範囲は、原則として手帳の「旅客鉄道株式会社等旅客運賃減額」が第1種となっている方です。

精神障害者保健福祉手帳は、現在の有料道路障害者割引制度の対象手帳には含まれていません。

利用前に、市町村の障害福祉担当窓口などで申請する必要があります。

ETCをノンストップで利用する場合は、自動車、ETCカード、ETC車載器の事前登録が必要です。

事前申請を済ませ、一定の条件を満たしていれば、知人の車、レンタカー、代車など、事前登録していない自動車でも、料金所で手帳を提示して割引を受けられる場合があります。

2026年4月1日から、介護運転による割引を利用する重度障害者について、本人以外の名義のETCカードを登録できる年齢範囲が、18歳未満から20歳未満へ拡大されています。

参考:有料道路における障害者割引制度「障害者割引とは」有料道路における障害者割引制度「親権者等のETCカード登録年齢範囲の変更」

高知県内の市町村が実施する外出支援

福祉タクシー券、ガソリン券、交通費助成などは、高知県内で統一された制度ではありません。

対象となる手帳、障害部位や等級、所得制限、交付額、利用できる事業者は、市町村によって異なります。

高知市・在宅重度障害者移動支援事業

高知市では、在宅の重度障害者・児が通院、会合、訪問などでタクシーを利用する場合や、自動車へ燃料を給油する場合に、料金の一部を助成しています。

高知市が公開している令和7年度版の内容は次のとおりです。

項目 内容
助成額 年間14,850円
券の内訳 450円券33枚
年度途中に対象となった方 対象となった月に応じて交付枚数を調整
利用方法 タクシーまたは自動車燃料

対象となるのは、高知市内に住所があり、身体障害者手帳または療育手帳を持つ方のうち、次のいずれかに該当する方です。

障害区分 対象となる等級など
下肢・体幹機能障害 1級または2級
複合する肢体不自由 体幹または下肢に4級以上の障害があり、上肢障害と合わせて総合1級・2級となる方
視覚障害 1級
呼吸器機能障害 1級で、常時酸素ボンベの携行が必要な方
療育手帳 A1

施設入所中または入院中の方は、原則として対象外です。ただし、一部の施設は対象となる場合があります。

燃料への助成を利用する場合、対象車両は原則として次のいずれかです。

  • 自動車税または軽自動車税の障害者減免対象車両
  • 有料道路障害者割引の対象車両

対象車両は、障害者1人につき1台です。

高知市が2026年7月20日時点で公開している最新資料は、2025年8月4日更新の令和7年度版です。2026年度の交付額、申請期間、対象要件が同じかどうかは確認できません。 申請前に高知市障がい福祉課へ確認してください。

参考:高知市「障害福祉のしおり」

障害者手帳で無料・割引になる高知県の施設

高知県立美術館

高知県立美術館では、身体障害者手帳、療育手帳、障害者手帳などを持つ方と介護者1名の観覧料が無料になります。

無料となるのは、高知県立美術館が主催するコレクション展や企画展です。美術館以外の団体が主催する展覧会は対象外です。

高校生以下は、手帳の有無にかかわらず無料です。

参考:高知県立美術館「ご利用案内」

高知県立高知城歴史博物館

身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳などを提示すると、本人と介助者1名の観覧料が無料になります。

企画展などで料金の取り扱いが異なる場合があるため、利用する展示の案内も確認してください。

参考:高知県立高知城歴史博物館「利用案内」

高知県立牧野植物園

障害者手帳などを持つ方と介護者1名は、入園料が無料になります。チケット窓口で手帳を提示します。

高校生以下は、手帳の有無にかかわらず入園料無料です。

参考:高知県立牧野植物園「よくあるご質問」

高知県立のいち動物公園

身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳などを提示すると、本人の入園料が無料になります。

本人の介護または介助に直接必要な方も無料です。

参考:高知県立のいち動物公園「ご利用案内」

高知県立坂本龍馬記念館

身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳などを提示すると、本人と介助者1名の観覧料が無料になります。

高校生以下も観覧料無料です。

参考:高知県立坂本龍馬記念館「来館のご案内」

高知県「こうちあったかパーキング制度」

高知県では、障害、高齢、妊娠、けがなどにより移動に配慮が必要な方へ「こうちあったかパーキング利用証」を交付しています。

利用証を車内の見やすい場所に掲示することで、制度に協力している施設の障害者等用駐車区画を利用できます。

障害者手帳に関する主な交付基準は次のとおりです。

障害区分 主な基準
視覚障害 4級以上
聴覚障害 3級以上
平衡機能障害 5級以上
上肢障害 4級以上
下肢障害 6級以上
体幹機能障害 5級以上
脳病変による上肢機能障害 4級以上
脳病変による移動機能障害 6級以上
心臓・腎臓・呼吸器・ぼうこうまたは直腸・小腸機能障害 4級以上
免疫・肝臓機能障害 4級以上
療育手帳 A
精神障害者保健福祉手帳 1級

このほか、移動に介助者の特別な注意が必要と医療機関などが認めた発達障害者、要介護1~5の高齢者、難病患者、一定期間歩行が困難なけが人、妊産婦なども対象になります。

申請は窓口、郵送、インターネットで受け付けています。

妊産婦の利用期間は、出産予定日の7か月前の日が属する月の初日から、出産予定日から2年を経過した日が属する月の末日までです。多胎児の場合は3年までとなります。産後は、対象年齢未満の子どもを同伴する場合に利用できます。

利用証は駐車スペースを必ず確保するものではありません。また、道路交通法上の駐車禁止場所への駐車を認める「駐車禁止除外指定車標章」とも異なります。

参考:高知県「こうちあったかパーキング制度」

自動車税の減免

高知県では、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳などを持つ方のために使用する自動車について、一定の要件を満たす場合に自動車税を減免しています。

障害者本人が運転する場合だけでなく、生計を同じくする家族や常時介護する方が運転する場合も対象になることがあります。

対象となる障害の種類・等級、自動車の所有者、運転者、使用目的などには細かな要件があります。手帳を持っているだけで自動的に減免されるものではなく、申請が必要です。

減免限度額

新車新規登録日 自動車税の減免限度額
2019年9月30日以前 年45,000円
2019年10月1日以降 年43,500円

2019年9月30日以前に新車新規登録され、グリーン化税制による重課対象となっている自動車は、年51,700円が上限です。

限度額を超える自動車税は納付する必要があります。

2025年度から、家族が運転する自動車の減免について、通院、通学、通所、通勤、生業などに加え、買い物などの「日常生活」における利用も対象に追加されました。

日常生活を理由に申請する場合は、原則として次の条件を満たす必要があります。

  • 障害のある本人が同乗する
  • 週1回以上または月4回以上利用する
  • その利用が今後1年以上継続する見込みである
  • 月間の自動車使用距離のうち、障害のある方のための利用が50%以上である

2026年度に、すでに登録されている自動車について申請する場合の受付期間は、2026年4月1日から納期限の6月1日まででした。

新たに自動車を登録する場合は、原則として登録時に申請します。

軽自動車税は市町村税であるため、住所地の市町村へ申請します。

参考:高知県「身体等に障害のある人等に対する自動車税の減免申請手続」高知県「自動車税の身体障害者等減免制度の改正について」高知県「自動車税」

高知県心身障害者扶養共済制度

高知県心身障害者扶養共済制度は、障害のある方を扶養する保護者が毎月掛金を納め、保護者が死亡または重度障害になった場合に、障害のある方へ終身年金を支給する制度です。

無料で支給される手当ではなく、任意で加入する共済制度です。

主な対象となる障害のある方は次のとおりです。

  • 知的障害のある方
  • 身体障害者手帳1級~3級の方
  • 精神または身体に永続的な障害があり、上記と同程度と認められる方

加入者には、年齢、住所、健康状態などの要件があります。

2口まで加入でき、加入者が死亡または重度障害になった場合は、次の年金が終身で支給されます。

加入口数 支給される年金
1口 月額20,000円
2口 月額40,000円

毎月の掛金は、加入時の年齢や加入時期によって異なります。

加入手続きは、住所地の市町村役場や福祉事務所などで行います。

参考:高知県「心身障害者扶養共済制度」

全国共通で利用できる主な制度・割引

所得税の障害者控除

本人、同一生計配偶者、扶養親族が税法上の障害者に該当する場合、所得税の障害者控除を受けられます。

区分 所得控除額
障害者 27万円
特別障害者 40万円
同居特別障害者 75万円

税額が直接27万円など安くなる制度ではありません。課税対象となる所得から控除額を差し引いて所得税を計算する「所得控除」です。

給与所得者は年末調整、自営業者などは確定申告で手続きします。

参考:国税庁「No.1160 障害者控除」

NHK放送受信料の免除

NHK放送受信料は、障害者手帳を持っているだけで免除されるものではありません。

免除区分 主な要件
全額免除 身体・知的・精神障害者がいる世帯で、世帯構成員全員が市町村民税非課税
半額免除 視覚・聴覚障害者、または重度の身体・知的・精神障害者が世帯主かつ受信契約者

半額免除における重度障害者の主な基準は、身体障害者手帳1級・2級、重度の知的障害、精神障害者保健福祉手帳1級です。

免除を受けるには申請が必要です。

参考:NHK「受信料免除の対象となる方について」

携帯電話料金の障害者向け割引

事業者 サービス名
NTTドコモ ハーティ割引
au スマイルハート割引
ソフトバンク ハートフレンド割引

身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳などを持つ方が対象に含まれます。

いずれも申し込みが必要です。対象プラン、割引額、各種手数料、ほかの割引との併用条件は契約内容によって異なります。

参考:NTTドコモ「ハーティ割引」au「スマイルハート割引」ソフトバンク「ハートフレンド割引」

まとめ

高知県では、障害者手帳を持つ方を対象に、医療費、交通費、施設利用料、自動車税、外出支援など、さまざまな制度が設けられています。

利用にあたっては、次の点に注意が必要です。

  • 障害者手帳を持っているだけで自動的に利用できる制度ばかりではない
  • 障害の種類や等級によって対象が異なる
  • 所得、年齢、世帯状況、施設入所の有無などの条件がある
  • 現行の重度心身障害児・者医療費助成制度は、身体障害と知的障害を主な対象としている
  • 精神障害者への重度医療費助成は、2027年4月から県内全市町村で開始することを目指して準備中である
  • 2027年4月という開始時期は、2026年7月20日時点では確定した施行日として確認できない
  • 福祉タクシー券や燃料費助成などは市町村ごとの制度である
  • 高知市が公開している最新の障害福祉のしおりは2025年度版であり、2026年度の内容は確認が必要
  • とさでん交通の路面電車・一般路線バスは精神障害者も割引対象だが、高速バスは対象外
  • 鉄道、路面電車、バスでは、手帳区分や介助者の有無によって条件が異なる
  • 高速バス、空港連絡バス、観光バスは、一般路線バスと取り扱いが異なる場合がある
  • 有料道路の障害者割引は、精神障害者保健福祉手帳を対象としていない
  • 2025年度から、自動車税の家族運転による減免対象に、買い物などの日常生活利用が追加された
  • 障害年金と障害者手帳は別の制度である

制度内容や料金は、年度途中に変更される場合があります。申請や利用の前に、住所地の市町村、交通事業者、施設などの公式サイトや窓口で最新情報を確認してください。

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